バイトもない、まだ大学もない。
そんな春休み終盤を優雅に(?)送っていたある日の昼。
とあるメールが自分のケータイに届いた。

(…わこからだ。)

『ないとさん今日ヒマですよね?これからのんのさんと一緒に遊びに行きたいんですけど♪』

(何でヒマ確定やねん;…ってか随分と急やな。)

しかし、とりあえずヒマには違いなかったので、

『ヒマ…でも家にはおかんが居てる。それでもいいなら遊びに来てもよろしい!』

と返信した。その1,2分後、

『じゃぁもう駅に居るので迎えに来てください☆』

というメールが。

(早いな;)

と思いつつも、新車WISHくんに乗り込むワタクシ。
駅から我が家は結構離れているのである。勿論、おかんにもわこ等が来る節は説明した。

おかん「いやん♪楽しみ〜!」

WISHくん「ガッガッガ…!」

クルマを出す瞬間にそんな声を出すものだからフットブレーキ掛けたまま発進してしまったやんか;

道の混雑もなかった為、WISHくんを走らせて数分後、駅に到着。
路駐を取り締まるオッサンが居ない事を確かめて、改札へと歩く。

ないと「おっ、のんの。」

のんの「あ、ないとくん!こんちゃ^^」

ないと「こんちゃ。あれ?わこは?」

わこ「居る!居ますよちゃんと!小さくてもここに居ますよ!」

のんのの横に148cmのれでぃがちょい背伸びして立っていた。

ないと「わり、気付かんかった。」

のんの「お約束だね^^;」

わこ「もぅ!ぼ〜くら〜はみんな〜生きている〜!!」

ないと「わぁ〜ってるよ;んな大声で歌わんといてくれ;」

そんな2人を早速クルマに乗せて、家まで直行。

ないと「でさ、何でこんな急に遊びに来たん?」

のんの「私はわこちゃんに誘われたんだ。…ってやっぱり急だったんだ;」

助手席に座ったのんのは後部座席のわこを見てそう言った。

わこ「いや〜、あまりにもヒマで。急で申し訳ないですけど♪」

ないと「まぁ構わんよ。自分もおかんもヒマしてたし。」

そんな会話をしているうちに我が家に到着。

ないと「おか〜ん、帰ったで。」

玄関先でおかんを呼ぶ。

おかん「おかえりは?」

ないと「ただいまやろ;」

おかん「それは私のセリフやろ。」

ないと「いや、明らかにこっちのセリフ…って何でいきなりボケんねん;」

のんの「あははは。」

わこ「むむ、流石はおかんさま。できる…!」

ないと「少しは不思議がってくれ…(´Д`)」

おかん「はい、いらっしゃいな、わこちゃんものんちゃんも。」

わこものんのもおかんとは一応初顔合わせではないため、
特に緊張ムードもなく玄関先での話は終わった。

(居間へ上がったのんのとわこを座らせて、まぁおかんが紅茶か何か用意を…)

ないと「っておかん、何も用意してへんやん;」

おかん「あ、頼むわ、ボーイさん。紅茶4つ。」

(今日の立ち位置=雑用!?( ̄▽ ̄;))

のんの「手伝うよ〜。」

ないと「あ、いや、えぇよ。座ってて^^」

‘お客様’であるのんのをそう宥めて、手早く紅茶4つを用意。

そんな時でも会話は進んでいたらしく、紅茶を運び終えてようやく会話に耳を傾けるワタクシ。

おかん「じゃぁ自己紹介しよっか。」

(何で面接調やねん;)

わこ「はーい!わこです!今年で20です。身長は148cmで…強く生きてます!」

おかん「うん、強く生きよ。私はずっと応援しとるよ。はい、じゃぁ次のんちゃん。」

(何の相談やねん;)

のんの「のんのです。今年で21です。身長は…。」

ないと「いや、身長はいらんて;」

のんの「あ、そう?えーっと…強く生きたいです。」

おかん「うん、強く生きよ。私はずっと応援しとるよ。」

ないと「何やねん、この会話^^;」

わこ「要するに、強く生きましょう!って…。」

ないと「主旨が変わってもーたやないか;」

おかん「まぁまぁ。 …じゃ、私の番やな。私はおかんです。」

(自己紹介になってへんぞ;)

おかん「ないとのおかんです。ないと オブ おかん、やな。」

ないと「それやと『おかんのないと』になるやんけ;」

おかん「ないと オブ おかん その逆。」

(‘その逆’って何ー!? ?( ̄□ ̄;))

のんの「それだときっちり正しいですね。」

わこ「それに適切な表現ですわね。」

(どこがじゃ;)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おかん「そういえば、今日あの元気な男子が居てないね。」

わこ「アーチですか?アーチは今日大学行ってます。」

おかん「そっか、残念ねぇ〜。あの子はアツい性格してるよ。」

ないと「同感。アーチは何に対しても一生懸命やからな。」

のんの「妹さんの事になると、より一層ね。」

おかん「妹さんって、アンタの生徒やったって子?」

ないと「そう。3月で個別は辞めて大人数の授業に行った。対人に慣れたらしいから。」

おかん「そっか。で、その子とはドコまで行ったの?」

ないと「… … …は?」

わこ「もぅ!ないとさんは察しがないなぁ〜。どこまで行った?ってのは、男女の間柄として…。」

ないと「それは分かってるっちゅーねん;よぅ堂々と言えるなぁ〜;」

わこ「テヘッ♪」

のんの「どこまで…って、そういう事かぁ〜。」

ないと「冷静に分析しとる場合か;」

おかん「何さ。ただの先生と生徒かいな。消極的やねぇ〜。」
わこ「そーだそーだ!」
おかん「先生と生徒2人っきり…、最高のシチュエーションやんか。」
わこ「区切られた空間、暖房を切ってしまえば微塵の音もせず…。」
おかん「大体アンタも早く彼女の10人や20人作って連れてきーや!」
わこ「そーだそーだ!ジェットコースターの身長制限をなくせ〜!」
おかん「別にね、その子を虐めたりはしないんだから。色々なお話相手になってもらって…。」
わこ「『や〜い、チビ〜』っていうイジメのフレーズは許せませ〜ん!どう思いますか、ないとさん!」
おかん「それにさ、料理だって希望があれば教えたるって。」
わこ「背の伸びる料理ってないんですかね?何で食べると上よりも横に伸びやすくなるんですか〜?」
おかん「掃除洗濯、ご希望とあれば洗車、ゴミ捨て、草むしり、家計簿、何でも教えるて。」
わこ「アタシには背の伸び方を教えてくださいよ、ないとさん!」














ないと「…だぁ〜うるっせぇ〜!(ノ><)ノ」

のんの「わこちゃん、話の道筋ずらし過ぎ…^^;」

ないと「よぅ喋るなぁ!」

おかん「アンタに似てん。」

ないと「真顔で言えることか;」

わこ「あ、ボゥイさん。紅茶のおかわりありますかぁ〜?」

のんの「あ、私も欲しいな♪」

ないと「おぅよ、任しとき。」

おかん「あ、ないと。」

ないと「なんじゃね?」

おかん「熱いから気ぃつけや、お湯。」

ないと「1杯目で言えや!^^;」









これでもわこ等が来てから1時間。

まだまだ話は続くワケで。。。

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