ゼミ面接が7日にあります。
が、昨日のゼミはしっかり発表をしました。
いえ、自分は聴く立場でしたけども。

前々から言っている通り、ワタクシのゼミは
「日本の伝統技術・巧みについて…」
というのがテーマです。
3年の春学期は、自分が取材に行った伝統工芸についてパワーポイントでまとめて、
ゼミ生&先生の前で発表するという形態でございます。
ちなみに自分は5月中に発表が終わってしまったため、
あとは他のゼミ生の方の発表を聴いて、上記テーマへの理解を深めていきます。


昨日は2人発表でして。

まず最初に発表した方は、畳について研究していました。
畳の作り方から畳職人さんの心構えまで、
身近ではありながらも知らなかった事が分かりました。
ビックリした事としては、
職人さんは弟子入りして半年間は親方の仕事を見ているだけ、
という事ですかね。
それと、畳作りも機械化が進んでいるらしいです。
自分が調べた裁鋏でも機械化が進んでいるらしいのですが、
どうも伝統工芸を作る上で機械を導入するのは、それほど珍しくはないようですし、
同時に職人さんも結構好意的なようです。
機械導入は確かに職人さんの腕の見せ所が減ってはしまうものの、
やはり高効率の長所には圧されてしまうのでしょうか。
また、発表では畳の近代化について深く言及されていました。
そこでは畳の専門学校もできたと知りました。
ただ発表者が言っていた、
「技を直接肌で感じる機会が減り、勘や暗黙知がなくなってしまう」
という事にはかなり頷けました。
後継者問題等もあるので、畳の専門学校がイイのか悪いのかは難しいですが、
職人さんが抱いてらっしゃるような近代化への不安については、
伝統工芸を学ぶ自分らも決して無視でけへんと思いました。


次に発表した方は、江戸木箸について研究していました。
江戸木箸についても製造工程から職人さんのこだわりまで、
深く知る事ができました。
その発表の中で印象に残った言葉は、
「箸は命の橋渡しの道具である。」
という言葉でした。
また、商売とは単に金と商品との引き換えではなく、
商品と、それに含まれる職人さんの思いや語りをお客様が受け取り、
互いに満足するという理解は素晴らしいと思いました。
江戸木箸の職人さんの話でも後継者問題にスポットライトを当てていました。
難しい問題ですが、次世代に受け継がれなければならないと思うと同時に、
自分らもジックリ考えていかなあかんと思いました。
それから発表者の方も言ってましたが、
伝統工芸って触れるまではとても遠い存在のものだと感じるのですが、
実際ちょっとでも調べるなりして触れてみると、身近なものに感じられるものなんですよ。
不思議な感覚ですが、なんか嬉しい感覚です。


次回以降もゼミ生の発表が楽しみです。

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