こんばんは。

昨日はゼミがありまして、2人発表しました。

まず1人目の方は、岩谷堂箪笥(いわやどうだんす)について調べてらっしゃいました。
話を訊いた伝統工芸士の方がかなり偉大な方だったようです。
と言うのも、通産大臣表彰を受けたそうですので。
岩谷堂箪笥の始まりは、天明の時代に遡ります。
天明の大飢饉+冷害で米作のみに頼れなくなり、
長持ちする財の製作販売が主流となって、岩谷堂箪笥が造られるようになったそうです。
岩谷堂箪笥の製造工程としては、木地作り⇒漆塗り⇒金具作りの順番だそうですが、
それぞれの工程が更に細分化されているので、
1つの箪笥が出来上がるまではかなり時間がかかるようです。
金具については岩谷堂箪笥の最大の特徴であるらしく、
1つの箪笥に80〜120個の金具がつくそうです。
また、箪笥に入れる大切なものを守るため、模様には龍や唐草模様が良く使われるそうです。
龍はコワいですし、唐草は足が絡まっちゃいますしね。
そのような説明を聴いてものすごく納得しました。
職人さんの苦労としては、給料が激減したことや、
箪笥造りを独学で始めた事が挙げられるそうで、
その時代からの努力が生活様式の変化にも負けない伝統を作り出しているのだと感じました。
また、職人さんのモノ造りへの思いも非常に伝わってきました。



2人目の方は実際に京都まで行って、引染(ひきぞめ)について調べてらっしゃいました。
引染とは、布地に刷毛(はけ)で染め液を引いて染めた染め物でして、
友禅などの地染めに用いられます。
手順としては、
生地をチェック⇒縫う⇒生地をセット⇒引染⇒乾燥⇒確認⇒蒸す⇒乾燥⇒確認
という手順だそうです。手間かかってます。
この中でもメインとなる手順における引染ですが、
染料液を生地にムラなく、端から刷毛で均一に染める為に手早く行なわれ、
また、刷毛につける染料液や撫で返しの回数がどの部分も同じになるよう、慎重に作業されるそうです。
ココこそ職人さんの腕が活きてくる箇所ではないでしょうか。
自分が印象的だった職人さんの言葉は、
「機械は人間が出来ないものを補う為のもの」という言葉でした。
伝統技術も機械化が進んでいますが、
それでもやはり人間主体でないと、日本が世界に誇れる高度な技術が維持できないのでしょうね。
また、京都デジタルアーカイブ事業に関する話も、
現在主流となっているデジタル化と伝統技術との結びつきがとても興味深かったです。





次回以降も発表が楽しみです。


それから15日金曜日にゼミ新加入の2年生の顔合わせがあります。
学年を越えて仲良くなれればいいかな〜と思います。

ではでは☆

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