バイト帰りの話。

ふと、奇跡、なんてコトが話題になった。

わこ「奇跡って信じますか?ミラクルです。」

そんな話をしながら、わことのんのは自分より前を並んで歩く。
自分は明日の予定をケータイで確認しながら後ろをついて行く。

のんの「ん〜〜〜、私自身は体験した事ないけど、実際にはありそうだよね、ミラクルって。」

わこ「そ〜ですよ!ミラクルは絶対存在しますっ!」

わこの力強い声が、多少冷え込んできた夜の街を圧倒した。

のんの「ないとくんは、何かミラクルを体験してきてそうだよね!」

前方の信号は赤。振り返って、のんのが言う。
ケータイから眼を離して、2人から少し距離を置いて自分も立ち止まる。

ないと「ミラクル〜? うん、経験した事あるよ。」

即答したのがマズかったか、2人は驚いた表情のまま数秒間止まった。

わこ「あるんですか!どんな話なんですか?!」

ないと「ん〜、でも個人的にミラクルって思ってるだけかもな;」

のんの「個人的でもいいんじゃない?ね、いつの話??」

信号が青に変わっても一向に前へ進もうとしない2人。

ないと「分かった分かった;話すよ、話すけど、ミラクルじゃなかったらゴメンな?」

2人「大丈夫で〜す♪」

時刻は21時を廻っていたが、自分達はファミレスへと入り、
遅めの夕食を摂りながらミラクルの話題で盛り上がる。

ないと「わこは何かないん?ミラクル。」

わこ「んんん〜〜〜〜〜〜…。… …数年間会ってなかった友達の話を別の友達に話したら、
   その翌日に数年振りに話題に出した友達に会いました。」

ないと&のんの「ミラクルじゃんっ!!!」

わこ「あ、これもミラクルかぁ〜♪」

のんの「私も思い返してみればあるかも、ミラクルな体験♪」

2人が唸る、自分自身が体験したミラクルを求めて。

ミラクルと聴くと、自分の中では1つの思い出がすぐに思い返される。
世間から見ればミラクル、ではないのかもしれないその思い出だが、
その場に居た自分らは「永遠のミラクル」と名づけたそのミラクル。
それは、自分が中学3年の時に起こったものであった。

次回以降に続く。。。

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