〔前回の簡単なあらすじ(前編:11月24日分)〕
11月23日に、
メイバイ朋輩集団NAWN+アーチの妹サコちゃん、それにのんののお父様の6人で、
のんののお母様のお墓参りに行きました。
終始、のんのがお母様に対して抱いていた想いを感じていた自分でしたが、
のんのが想いを抱いていたのは、お母様にだけではなかったように感じられました。


時刻は既に17時半。
陽は完全に落ち、周囲はクルマのライトと建物のネオンでいっぱいでした。
そんな中、のんのパパさんの運転するクルマはメイバイ先の最寄り駅へ。
ロータリーでクルマが停まり、ワンボックスカーから続々と降りる我々。
最後に助手席からのんのが降りようとした時、
運転席からパパさんが、のんのにお札を手渡してヒトコト。

パパさん「これで何か美味しいものでも食べてきなさい。」

のんの「え…でも…。。。」

パパさん「いいからいいから。」

パパさんは笑顔でのんのの反論を抑えました。
ところが、横で話を聴いていたわこが突然口を開きました。

わこ「おっちゃん!おっちゃんも一緒に食べにいこ〜よ!」

パパさんと意気投合したわこは、いつの間にか‘おっちゃん’呼ばわりでした。

パパさん「気持ちは嬉しいけど、おっちゃんはクルマ返しにいかないといけないしさ。」

正論でした。
クルマはこの日のために借りたレンタカーだったので、
パパさんにはそれを返却する義務があったのでした。
その理由を聞けば、わこも納得したようで、少し不服そうな面持ちで助手席のドアを閉めました。

パパさんのクルマはロータリーを抜け、街道を走っていきました。

それを見送ると、
アーチ・わこ、そして自分はニヤ〜ッとした表情でのんのの方を見ます。
のんのはそのニヤリ顔に対してステキな笑顔で応えてくれました。

サコちゃん「な、な〜に?;」

サコちゃんは、キョトン顔でした。

アーチ「今日の晩はおじさんも一緒に食わないと、だろ?」

わこ「ほら、早くしないとおっちゃん、家着いちゃうよ〜?^^」

ないと「今の時間ならまだスーパーも良いもん残ってるで?」

この3者のセリフで、サコちゃんも状況を理解した模様でした。

敢えて言葉に出すまでもありませんでした。
食材揃えて、のんのの家で夕食を共にすればいいじゃないか!
という意見を、自然とNAWNは実行に移そうとしていたのです。
サコちゃんもその意見に大賛成。

自分達は早速、のんの家近くのスーパーへ買出しに行きました。

みんなでワイワイ食べられるネタといふコトで、寄せ鍋がエントリーされました。
パパさんも鍋は恐らく暫くの間食べてないだろうといふ、のんのの推測もバッチリ考慮の上。

パパさんが家に着いて晩飯を食べる前に、のんの家に到着する必要があったので、
これまでに類をみないスピードで食材を選んでいくNAWNS。
途中、スナックコーナーで足を止めたわこに、
皆でツッコミを入れるなどのちょっとした時間ロスに見舞われながらも、
何とかハイスピードを維持したまま、食材購入は完了しました。

のんの家にダッシュで向かうと、パパさんはまだ帰宅されていませんでした。
「まさか、外食に!?」といふ嫌な予感が我等5人の間で流れましたが、
のんののTELで、パパさんは徒歩で自宅に戻ってくる途中である事が判明。
家にNAWNSが居る事は伏せ、寄せ鍋の準備をしながらパパさんの帰宅を待つ事に。

わこ「ねぇサコちゃん、メイドのカッコしよっか?『お帰りなさいませ、ご主人様〜』って^^」

サコちゃん「…え?^^;」

ないと「必要ねぇよ;」

わこ「でもでも、のんのさんの家には‘対アーチ用’の夜のメイド服が…。」

のんの「ないないっ!(笑)」
アーチ「ねぇよっ!(笑)」

ないと「勝手にヒトん家の箪笥の中身決めんなや;」

サコちゃん「…あの、夜のメイド服って何…」
わこ「さぁ!準備しましょ、準備!早くしないとおっちゃん帰ってきちゃうよ!」

アーチ「そ、そだな!俺、鍋運ぶ!サコ、手伝ってくれよ!」

ないと&のんの「… … …^^;」
サコちゃん「… … …???」

15分後、パパさんがオドロキと共に帰宅。
事情を説明すれば、遠慮しながらもNAWNSとの寄せ鍋パーティーに積極的に参加してくださいました。

やはり鍋は大人数で囲むのが楽しいです。
ほぼ即時で購入を決めた食材もバッチリ美味しかったですし、
何より色々な話で盛り上がれた事が良かったです。

また、わこ考案のプチ・ドッキリ(以下)も見事に成功しました。

話に一区切りがついた時に。。。

ないと「あ、すみません;電話かかってきちゃったんで、出てきます。」

自分は席を外します。

のんの「寄せ鍋の御汁切らしちゃった;取ってくるね?」

のんのが席を外します。

サコちゃん「…トイレ、借ります。」

サコちゃんが席を外します。

わこ「あら、いっけな〜い!(わざとらしすぎる;) うふふ、御免あそばせっ★(意味不明;)」

わこが狙って席を外します。

残ったのは、パパさんとアーチ。
果たしてどんなお話をしたのでしょう?
それは、今でも2人にしか知りえません。
そして自分らはほぼ同時に席に戻って、
ニヤニヤしながらアーチを見つめます。
アーチが、
「そーゆーコトか!めっちゃ緊張したんだぞ〜?;」
と言った瞬間、ドッキリ成功です。
パパさんもドッキリの内容にお気付きになったようで、
アーチの肩に手を回して、とても上機嫌な様子でした。

そんなこんなで楽しい時間は過ぎていきました。

寄せ鍋も終わり、食卓からお皿がなくなっていきます。
のんのとサコちゃんが流し台で後片付けをしていて、
アーチとわこはMステに没頭中。

今度は自分とパパさんとの一騎撃ち(?)となりました。

パパさん「ないとくんは、のんのとどれくらい(期間)仲良くしてくれてるんだい?」

ないと「1年と7ヶ月…ほどでしょうか。」

パパさん「そっか、父親の私が訊くのもなんだが、どうかな?ないとくんらの迷惑になっていないだろうか??」

ないと「とんでもないですよ!自分達を統制(?)してもらってます;」

パパさん「仲良くしてもらって嬉しいよ。それで…、」

パパさんは数秒間静止し、少し小声になって続けました。

パパさん「私の事、何か言ってるかな?愚痴とか悪口とか…。」

ないと「いえ、マイナスな事は何も。」

質問に驚く間もなくキッパリと即答した自分がいました。

パパさん「ほら、私は娘が高校1年の時から海外出張に行き始めたと言っただろう?
     今年で6年、いくら優しい子に育ってくれたとはいえね、
     さすがにもう愛想を尽かされてると思うんだ。」

ないと「いえいえ、それは、違います。」

パパさん「そうかな?」

ないと「のんのは、自分がこれまでここまで育ったのは、全部パパさんのお陰やって言うてます。
    パパさんが海外に行こうがドコへ行こうが、遠くに居ても、パパさんはパパさんやて。。。」

パパさんは再び静止状態に。

パパさん「実はね、ないとくん。まだ娘には言っていないんだが、来月、私はまた…。」

パパさんが発言をし始めたその時、タイミング良く、のんのが食卓へ来ました。

のんの「ないとくんとお父さん、仲良しだねぇ〜♪」

ないと「…海外出張ですか?」

自分はわざとのんのに聞こえる声で、来月からパパさんが海外出張に再び行かれる事を言いました。

パパさん「な、ないとくん…^^;」

パパさんは困った表情で自分を見つめました。
しかし、自分は申し訳ないながらも、言葉を続けます。

ないと「のんの。パパさん、来月からまた海外出張に行かれるんて。」

のんの「ホント??期間はどれくらい?」

パパさんは「2週間かな」と言いながら、首をタテに振りました。
のんのは寂しげな顔を一瞬見せましたが、すぐに笑顔を見せました。

のんの「寂しくなるけど…頑張ってね!年末は、一緒に過ごせるね♪」

パパさん「そうだが…、怒ってないのか?」

のんの「ううん。何で??」

キョトンとした顔でのんのはパパさんを見つめます。

パパさん「いや、また長期間家を空けるから…。」

のんの「だって、それがお父さんのお仕事だもん!お仕事に口出しはしないよ^^」

ないと「パパさん、のんのは海外出張がキライじゃないんです。」

のんの「そうだよ。寂しくても、いつかはこうしてちゃんと帰ってきてくれるもん!」

ないと「のんのは自分達によく言います。
    『お父さんは、遠い場所に居ることが多いけど、
     それでもお父さんは、私の事をいつでも気にしてくれてるんだ。
     だから、私もいつでも仕事を頑張るお父さんを応援してるんだよ。』
    って。」

のんの「そうだよ!今日は勤労感謝の日。だから、私にとってはお父さんへの感謝の日、だよ。
    その感謝、どうかお父さんに伝わってますように〜〜っ!^^」

のんのは言葉と笑顔を残し、空いた皿を持って再び流し台へと戻ります。


パパさん「ないとくん、私はイマドキのコトバで言うと、KYだったようだね。(笑)」

ないと「KYと言うよりは…、大きな勘違い、だったようですね^^」

海外出張に度々出かけるパパさんを、のんのは決してマイナスに見ていません。
逆に、いつでもどこでも、仕事に精を出すパパさんを応援しているのです。

手本となる父娘関係には、実質的な距離なんてものは関係ないのでしょうね。

この機会に、パパさんの‘勘違い’を訂正する事ができて良かったです。
これからも、のんのとパパさんの関係が良好であり続ける事は、
言うまでもないでしょう。


長い文章にお付き合いくださってありがとうございました★

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