こんばんは、ないとです。

さて、前回の日記でも書きましたが、
先週は4泊6日でハワイへ行ってきました。もちろん仕事ですw
私学さんの修学旅行で行ってきたんですけど、
ハワイの良さにメチャクチャ魅了されて帰ってきましたw
まずは気候が違いますもんね、向こうは最高気温が27℃とか。
食べ物もアメリカンなものはもちろん、日本食や中華もあるので飽きません。
人とのコミュニケーションも楽しくて、
今度はプライベートで行ってやろうと心から思える添乗となりました。

僕は5クラス中の1クラスを主にケアしておりまして。
そのクラスAがまた良いクラスだったんですよ。
先生をはじめ、男子も女子も、カタすぎずダラけすぎず…。
そんなA組の甘い・酸っぱいエピソードを2つほど紹介させてください。


〔1〕最も良く知っていた男。

成田からホノルルまで飛行機で6時間弱。
言わずもがなのエコノミー席、機内は乾燥する。
飛行機に乗り慣れていない生徒の中には乗り物酔いを懸念する者もいた。
その中で、ある1人の女子が離陸30分で自分の前に座る担任の元へやってきた。

女子「R(友人)が気分悪そうなんですけど…。」
先生「そうか、どんな状況か観にちょっと行ってみるか。」
自分「あ、先生、自分も一緒に行きます。」

というワケでその女子生徒に連れられて、気分を悪くしている生徒の元へ。
確かにRさんは眉を顰めて眼を閉じ、つらそうな表情だった。
周りの生徒は既に眠っている者もいる。
成田発は夜、ホノルル着は早朝ということで、
生徒にはできるだけ機内でゆっくり眠ってもらいたい、
そういう気持ちを先生も自分も持っていた。
しかし、Rさんを見ると、このまま残り5時間をただ耐えるだけになってしまいそうだった。
先生と自分は一旦彼女から離れ、話し合う事に。

自分「酔い止めは飲まれたんですかね?」
先生「元から乗り物には弱いと聞いていたんで、飲ませたんですが…。」

そんな話をしながらも、とりあえずは様子を見るしかないという結論に至った自分たち。
Rさんと周りの女子に申し訳なくその結論を伝えると、
彼女たちもすぐに分かってくれ、その場は一旦収まったのだった。

数分後、自分の席に、1人の男子生徒(クラスメイト)がやってきた。

男子「ないとさん。R、調子悪いんですか?」
自分「あ、うん。そうみたい…、どうすっかなって先生とも話してたんだけど…。」
男子「あの…コレをRに渡してくれませんか?で、ずっと手に持っとけって言ってもらえますか?」

そう言って彼が差し出してきたのは開封済の酔い止め薬。
錠剤タイプで1粒は彼が飲んだらしく、残りは3粒入っていた。

男子「酔ってる時って、酔い止めを手に持っておくだけで気持ちが楽になるんですよ。“あ、まだこれだけ薬残ってるんだ”って。あと、それ睡眠を促す効果もある薬なんで、機内食が出た後に飲ませてもいいかと思います。」

彼は高校2年生とは思えないくらい落ち着いた口調だった。

手立てがなかった自分にとってはかなりの良策に思え、早速彼の言う事に従ってみた。
Rさんに薬を手渡し、彼の言っていた事を伝え、
更には機内食の後にも彼女の同意のもとで薬を飲ませた。

結果、服用後からホノルル到着までの3時間半、
Rさんは機内でグッスリ眠れたのだそうだ。

-なぜ、あの男子生徒はココまで知っていたのか。
それは彼の周囲の生徒に話を聞いて納得した。
彼の両親は薬剤師。彼自身も薬剤師を目指しているから、だそうだ。

しかし、彼はただの博識だけでRさんを救ったのではなかった。
自分も薄々気づいてはいた。



彼は、Rさんの事が心から………。。。



えぇ話やなぁ…と感じた日付変更線上の夜。




〔2〕“Could you take (me/us) a picture?”

ハワイには観光地を問わず、多くの写真スポットがある。
それは日本とは違い、生徒たちの想像をはるかに超えた雄大さがハワイにはあるからだろう。
今回のA組の生徒たちも多くの写真を撮っていた。

1日目の午前。
霧がかかる事で有名な“ヌアヌ・パリの丘”をクラスごとに訪れた。
しかしこの日は珍しく晴天で、丘(と言ってもほとんど山)から見下ろす景色はものすごく綺麗だった。
バスへの集合時間があと5分と迫る。
生徒のほとんどは既にバスへと戻っている。
そんな時、同じ部活に所属する女子生徒3人が声を掛けてきた。

女子1「ねーねーないとさん!“写真撮ってください”って英語で何て言うの?」
自分「ん?写真?おぅおぅ、撮ってあげるよ、並びな?」
女子2「違うの!ねぇ“写真撮ってください”って英語で~…!」

集合時間が迫っていたため、女子生徒も焦っていた。
しかし、どうしても英語での訊き方が知りたかったようだった。

自分「“Could you take (me/us) a picture?”…でイイと思うよ?」
女子3「ありがとー!」

そう言うと、女子3人は近くにいた話し掛けやすそうな現地のヒトの元へ行った。

(あぁ、英語の勉強がしたかったんだな、異文化コミュニケーション万歳♪)

と呑気に考える自分。
すると、女子3人がその現地人を連れてこっちまでやってきた。

女子3「はい、ないとさん!撮るよッ!」

そう言われた時は何が何だか分からなかった。
言われるがまま、自分は女子生徒3人と写真を撮ったのだった。
現地の方はデジカメを女子生徒に返すと、笑顔で立ち去って行った。

女子1「はい!添乗員さんと記念すべき1枚目~♪」
女子2「ないとさん、ありがとね~!」

…なるほど。だから自分が写真を撮ってあげちゃダメだったんだね。
自分はこの瞬間、これからの添乗が絶対に楽しいものになる事を確信した。




他にもあるんですけど、時間があったら後記でご紹介します☆



〔2010/02/21 20:02〕


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